「やさしいぴあの」

やさしい曲を上手に、きれいに、ひくよう努力すること。

ひく時には、誰がきいていようと気にしないこと。

    ロベルト・シューマン『音楽と音楽家』(吉田秀和訳、岩波文庫)より



と、嶋田さくらこさんという方の、やさしいぴあのという歌集に書いてあって、

じいっとみて、ここにいま書いた。きっとわたし、気にいったんだろうね。


やさしいぴあのという歌集は、とてもいいにおいがする。

鼻を近づけても、紙のにおいがうっすらするだけで、

他にはなにもにおわないけど、眺めているとなにかいいにおいがしてくる。

花とか、シャンプーとか、いいにおいの香水とか、化粧品のようなにおい。

すてきです。冬のつめたい空気のなかにそんなにおいがして。とっても。


さっき、文房具屋さんに行って、きれいな色のペンをたくさん買ってきた。

やさしいぴあのから何作か書きうつして、うーん、うーん、と思ってる。


そして、今日は小学校のころからの友だちの結婚パーティーです。

今からわたしは、しわの寄ってるワンピースにアイロンをかけて、

久しぶりに化粧もして、髪もちょっと巻いたりなんかして、行ってきます。

なつかしいひとたちにも会えそうで、さっきからちょっとふわふわした気持ちです。

今日はさむいです。