色あせたもの
けっこう寒くなってきたからなのかな、
あったかいお茶をいれてもすぐ温くなって、あっという間に冷たくなってしまう。
わたしのすぐ左横には、本とか、辞書とか、手帳とか、チョコレートの箱とかが、
不安定に積み上がっていて、その一番上には、ちくま文庫の「茨木のり子集 言の葉3」が載っている。
この本は先週買ったばかりなのに、背表紙の帯の部分がすごく色あせている。さっき気づいた。
ああ、そうや、と思い出して、ふふふー、と思う。
この本を買った本屋さんはいつも日が差しこんでいるんやった。
隣接している雑貨屋さんのようなところも、光がすごく入ってきていて、
わたしがずっと買おうか買わずに我慢しようか迷って結局買わずにいる、
なにに使うかよくわからない、とても大きな巾着袋のようなもの(すごくかわいい)も、
このあいだ見たら、随分色あせていておもしろかった。
今度、残ってたら買おう。残ってそうな気がする。