麦ごはん

麦ごはんが好きです。

麦ごはんをはじめて食べたのは中学生のとき。

おなじ部活だったはるさんと、スーパーの食料品売り場をうろうろしているときに、

「これ混ぜたら、ごはん2杯食べれるで。めっちゃおいしいねん」と、

教えてもらったのだった。

それを聞いたわたしはさっそくおかあさんに、

「これ混ぜたら、ごはんめっちゃおいしなるねんて」とねだって、

それで、めでたく、家のごはんはいっとき、麦ごはんになった。

食卓にならぶごはんも、お弁当に入っているごはんも、

ちょっと平らで真ん中にうすーく線の入った押し麦が混ざっていた。

わたしは「おいしい!」と言っていたけど、

ほんとにわかって言ってたのかは自分でもちょっとわからない。


そしていつのまにか、家のごはんは普通の白いごはんにもどった。

でも、ときどき思い出したように、麦ごはんになるときがあって、

そのとき、わたしは高校生だったり、もう働いているときだったりで、

おう、麦ごはんなつかしい! はるさんや! と思ってた。


で、今もまた麦ごはんにしてる。

昔、食べてたものよりもなんだか少し大きい麦な気がするけど、

とてもおいしいです。麦ごはん好きです。2杯食べれる。