モロゾフのお菓子
この間、ベッキーの結婚式で貰ったウエディングギフトのカタログを見ている。
その結婚式を思い出すとわたしは笑ってしまう。それもけっこうけたけたと笑ってしまう。
体育会系の旦那さんはお酒をすすめられすぎて、相当酔っていたから、いろいろとコントみたいやった。
でも、こう思い出して笑う笑いは、しあわせな笑いやってベッキーに言いたい。かわいかった。
そう、ウエディングギフト。
これを選ぶのはけっこう楽しいけど、わたしはいつもちょっとよくわからないものを頼んでしまう。
だから今回は、なにか食べものとか、入浴剤とか、楽しんでなくなるものにしようかと思って、
お菓子のところを見ていたら、なつかしいものが目に入った。
赤い缶かん。周りには花とか鳥とかの絵が書いてあって、真ん中に王女みたいな絵がある缶かん。
これは、うちでお裁縫箱になっていたものとおんなじもの。物心ついたときにはもうあった。
小学生のときに学校で買ったケンケンのお裁縫セットよりも、
こっちの方がいろいろ入っていてわたしは好きやった。印象深い。
へえ、これもモロゾフのんやったんや、って思った。
おかあさんはモロゾフのお菓子が好きやった。しょっちゅうはないけど、
おばあちゃんの家に行くときの手土産はいつもモロゾフのなにかみたいやったし、
プリンの入ってたガラスの容器は、うちでもコップになって何個もある。
(小藪さんのネタにもあったね、あれもおかあさん好きやった。めっちゃ笑ってた)
おねえちゃんも最近おばあちゃんち行くとき、「これモロゾフの。おばちゃんも好きやから」
って、買って行ってる。
ふーん、そっか、と思った。もう何十年も前からこの缶のままなんやなーって思って、
普通そんなんって変わるもんなんか、変わらへんもんなんかどうなんかわからへんけど、
なんか、いいなと思った。
そんなにかわいい缶ではないけど、
変わらずあってくれて、わたしはちょっとうれしかった。
これにすることにした。空いたらなに入れよう。