12月ですね
あれまあれまという感じであっという間に12月。
ほえ、という感じ。
でもいろいろちょっとずつ変わってきて、
住むところも変わりそう。
引っ越しの見積もりをインターネットでしてもらったら、
引越センターから電話がかかってきすぎておもしろい。
バイトしている間に、23件もかかってきてた。
なにごとと思ったら引越センターかよ。
みんな働いてる。
思いよ
最近、働いているひとがとてもやさしいと感じることが本当によくある。
電話先のひととか、病院の先生とか、
びっくりするくらいやさしい。
やさしすぎる。うえーと涙が出てくるくらい。ほんまに。
会うひと、みんながみんなやさしいわけじゃ全然ないし、
やさしいひとに会って、やさしくなりたいと思ったわたしも全然やさしくなれないし、
なんやろう、でも、そんなやさしくないひとたちの分なんて全部帳消しになって、
やさしいひとのことしか覚えてないみたいになる。
世の中にはほんまにすてきなひとがおる。びっくりする。
道しるべ
電車に乗っていたら、隣に座っていた若者ふたりが、
「あ、あべのハルカスが見える」と言ってた。
その人たちは、なんとなく近くに住んでいる人ではなさそうで、
どこかに行く用事があって乗っている人っぽい。
わたしは毎日乗っているのにあべのハルカスが見えるなんて知らなかった。
読んでいた本から視線をはずして、しれっとちょっとだけ窓の外を見た。
ここからやと、あべのはあの方向なんやね、なるほどって思った。
まだ、あべのハルカス工事中のころ、バイト先に向かって歩いていたら、
高いビルが見えて、あれってあべのハルカス? って思っていたのを思い出した。
そのときも、ああ、あべのはあっちか、って思ったんやった。
からだの周りにぐわっと地図ができる。
ばればれのタイプ
「なんかもう夏終わった感じしますね」と言うと、
「もう完全に夏終わりましたね」と返ってくる。
「夏らしいことなんっにもしてないです」と続けて言う。
「あ、そうなんですね」とわたしは言ったけど、わたしもしてないな。
家の押し入れの中に、いつのものかわからない花火があるけど、
これ、しっけて使えないだろうな、と思っていることを思い出した。
どうやって捨てればいいんやろう。
「まあ、この歳で日焼けすんのもう恥ずかしいですけどね」と言うので、
「ああ、真っ黒なるの恥ずかしいです」と答える。
「日焼けしたら、真っ黒なるタイプですか」
「はい。めっちゃ真っ黒になります」
「日焼けしたらばればれのタイプですね」
「そうです。ばればれのタイプです」