問いのない答えと一緒に
問いのない答えを読んでる。
電車の中で読んでいて、笑いそうになるのを必死でこらえていたかと思うと、
その後、電車を降りて歩きだすと、胸がいっぱいになったり、
ああ、そうだよな、
みんな一瞬一瞬なにか感じるのに、そのあとすぐに元に戻ったり、
また思い出したりするんだなぁ、
なんてあらためて思ったりしてる。
おおみそかの日、アルバイト先で、
「今年もお世話になりました、来年もよろしく」の挨拶をして、
そのあと、こんなこと聞くのもあれですけど……って、
「独身ですか?」と聞かれた。
「独身ですよ」と笑って答えると、
「ぼくと同じ感じなんですね、生きていくのって大変ですね」と言われた。
そのひとは、多分もうすぐ30歳になるかならないかくらいだと思うけど、
30歳になる直前って、いろいろ考えるものなのかもしれない。
アルバイトで、収入も少なくて、結婚ってなに? みたいな感じで、
どんどん歳だけ重ねていって、この先、なになに、
このままで生きていけるんやろうか、って思うんかもしれへん。
「またなにか話したいです」って言っていたから、
同じような境遇のわたしがおって、
ちょっとは気が楽になってるのかもしれない。
役に立ってるかもしれないな。