「山の花」

「山の花」という昭和41年に発行された本を、

古本市で買って、帰りの電車で見ていた。

すごく見た目が古い本で、ほんとうに、ザ・古本、という感じで、

匂いもする。そのままやけど、古い本の匂い。手にうつる。


昭和41年よりももう少し前に咲いてた花を、

わたしはいま見れて、写真もすごくよくって、

かわいい、かわいい、ああ、色、と、和んでいた。

ありました、おりました、それがうれしいような、

なんやろ、うまく言えないけど、

あったことは「ある」が「あった」になるけど、

知らなくても、なかったことにはならないし、

知ったら、なにか思うけど、その思うも、

たまたま思えたことで、その「思えたこと」も、

「知らなくて思えなかったこと」も、ちょっとしたことなのだな。

ちょっとしたことだらけなのだな。


そういえば、うちのひまわり咲きました。

咲いて、いま枯れている途中。