まばたき

今日ずっとあたまの中にあったのは、

なんで今更、な、数ヶ月前に観た映画の一場面。

市川実日子主演の「Blue」


すきなひとの部屋にあった画集を借りてきて、自分の家で見ている場面。

そのあと、自分でも絵を描き始めるのだけれど、

物が少ない部屋で、広い机のうえに大きな画集を開いて置いて、

ゆっくりまばたきをしながら、黙ってそれを見ている場面。

その目線の感じとか、まばたきの仕方。ページの捲り方。

ひとつひとつが、研ぎ澄まされているというか、

しずかに、やけど、確かに惹きつけられているのがわかる、というか、

そのときの感じ(感じとしか言えないのが歯痒い)が、

こころが動いている尊い瞬間を捉えているような気がして、

ほんとうにいいな、と思い出しながら思った。

絵を描き始める場面も、大すき。