オーマイリトルダイアリー
雑貨屋さんの一角に少し古本が置いてあって、その中から、
表紙がよくてなんとなく買った「すばらしき子どもたち」という本が
とてもいいです。
小学校の先生をされていた吉岡たすくさんという方が書かれていて、
この先生の人柄も、子どもたちを見る目も、ところどころにある子どもが書いた作文も日記も、
きらきらの笑顔写真も、すばらしいです。
毎晩一章ずつ読むのが今の楽しみです。同じところも何度も読みます。
久しぶりにこの日記を書きたくなったのはこの本を読んだから。
『学校に住みついた鳩に、私が興味を持ちはじめたのは、子どもたちの日記からでした。
【タツジくんの日記】
きょう、掃除当番でおそくなって、みんなで帰るとき、運動場で、鳩が何かをつついて食べていた。
広々とした運動場に三羽の鳩がのんびり遊んでいる。楽しそうだった。
【サダオくんの日記】
算数の時間に、窓のすぐそばで、ククククと、ないていた。鳩だ。その声が耳についてはなれなかった。
【カツミくんの日記】
鳩を飼ってみたいな。カナリヤみたいなかごでは小さすぎるな。大きな鳩小屋がいるな。
今の家ではそんな場所がとれない。
【ヤスオくんの日記】
あの鳩の巣はどこにあるのだろう。学校に住みついているみたいだ。どこに巣があるんだろう。
【エイキチくんの日記】
きょうも学校に屋根の上で、鳩が三羽とまっていた。あの鳩は学校に巣を作っているにちがいない。
あの鳩はいつも学校にいる。
このように、子どもたちの日記の中に、鳩のことがよく書かれるようになったのです。』